姿勢を背骨から考えるPosture
よく頂くご相談
・猫背
・反り腰
・体の歪み・アンバランス
・良い姿勢を保てない
当院の考え方
|
お問い合わせの多くは猫背です
体が成長していくとともに、体の重心は前に移動していきます。これによって腕の重さに肩が引っ張られます。
肩甲骨は背骨から離れた外側に開き、肩が前に入り、背中の丸まりが増すことによって2~3キロある首を載せる土台の軸が前にずれてしまうために、頭が前に突っ込むような姿勢になっていきます。
この姿勢の崩れの変化は気付きにくいため、いつの間にか猫背になってしまっていた、という方の相談が多くみられます。
姿勢が前に崩れると背中の緊張を引き起こします
私たちは重力に逆らって直立し、二足歩行で日常生活をおくっています。直立二足歩行では、背骨に大きな力が加わりますが、背骨はその力を効率よく受け止めて分散させるために、「生理的な弯曲」というものを本来もっています。 体の前後でいえば、頸椎前弯、胸椎後弯、腰椎前弯が主な弯曲で、体の左右では側弯という弯曲があります。
体の重心が前に傾いてくると、胸椎の後弯が少しずつ増え、背中が丸まったような姿勢が強まります。本来持っているべき生理的な弯曲というものは、私たちが頭の上からかかる重力に逆らって体を楽に保つために欠かせないものです。背骨の弯曲が崩れてしまうと、体にとってアンバランスな状態になり、背中から始まって全身に影響しうる余計な緊張を作り出します。
体の軸が正しい位置から外れたまま長期間過ごしてしまうと、体はその姿勢が自分にとって最適な姿勢だと間違って認識するようになります。そうなると、例えば、猫背だから直したほうがいいと誰かに指摘され姿勢を正そうとしても体が今までの姿勢を変えさせないように抵抗を起こします。 一般的に良い姿勢をしようとすると辛く感じるのはそのためなのです。
施術に合わせて日常的な姿勢の見直しを
弯曲が崩れ、緊張した背中のまま過ごしていると、背骨の関節はその状態で固定されていきます。
硬く癒着した背骨の関節に矯正を行い、動きを取り戻すことは、弯曲の状態を改善し、重心が体の中心へ戻る事に繋がります。
また、姿勢の変化には体の癖が強く関わっています。個人個人の体の使い方、筋肉の発達の左右差、成長に伴う運動の有無、
職場や生活環境を見直すことで改善のヒントを得られることもあります。
頭の前方への突出(ストレートネック)、前後から見た肩の高さの差や、肩の巻き込み、股関節の開き、つま先の角度など…、生活で気付かずに行っている癖を日常生活の中で修正すると同時に施術を受けられると、姿勢の改善への近道になるはずです。